東亜医学協会会員店 |
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2005年10 月 頻尿 |
73歳 男性 |
ほぼ昼夜を問わず1時間に1度ぐらいの尿意。口渇あり。
163cm、65kg。
尿色普通、便秘あり。
残尿感はないが、1回の尿の量は多くはない。
左親指の痺れがあるが、他に気になる症状はない。
初回
頻尿は腎臓腑病陰証2合 八味地黄丸
指先の痺れは知覚神経障害から来るものと考えられる。
胆臓腑病陽証0合 抑肝散加陳皮半夏証を確認。同じ方位を持つ牛黄清心丸を選薬
1ヵ月後
自覚的には余り変化は感じられないようだが、
腎臓腑病陰証3合
胆臓腑病陽証1合と改善していく様子が伺える。
2ヵ月後
頻尿はすごく楽になったとのこと。殊に夜間は5,6度起きていたものが、
2度ほど起きるだけになり、よく眠ったと感じれるようになったとのこと。
痺れの範囲が少し狭くなったような気もするとのこと。
6ヶ月
腎臓腑病陰証5合
胆臓腑病陽証6合
日中の排尿回数も7〜8回と
頻尿といわれる(治療範囲に入るもの)のは、
一般的には
昼間10回以上 夜間3回以上
とされています。
その点から言えば頻尿の病的状態は改善したといえます。
東洋医学的には、頻尿と感じた時点で治療範囲です。
ただ、ご本人は半年でここまで改善したことを大変喜ばれました。
もう少しお続けになることをお奨めしたのですが、すっかりよくなったからと
一度内服を止められました。
3ヵ月後、少し具合が悪いからと、再び漢方治療をされています。
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患者さんが服用した漢方薬
八味地黄丸 |
頻尿に |
1ヶ月分 |
4515円 |
牛黄清心丸 |
指先の痺れに |
1ヶ月分 |
6600円 |
体質や病状で漢方薬の種類・服用量が一人一人変わります。
ご予算の目安にしてなさって下さい。 |
(※東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。) |
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