| 2006年7月30日 盛夏 | 
                            
                              | 三方の梅を今年も購入して、近所の方に紫蘇を分けてもらって 柔らかさといい、色といい満足いく梅干しを眺めながら
 毎日毎日の雨で干す日がない。
 土用の間に3日間は干したいのに。。。。と、梅干しの瓶を眺めていましたが
 
 今日くらいから、天気予報を見ても晴天の日が続きそう
 やっと梅雨明けのようです。
 
 梅雨明けし、太陽が降り注ぎ梅干しの色を真っ赤にしてくれる夏はまさに盛夏です。
 
 盛夏は心の病の季節です。
 暑いければ、人は体温を下げるために血管を拡げ熱を発散し、
 汗腺を開き汗を出し気化熱で体温調節をします。
 
 こうして水分が少なくなり濃くなった血液を回すために、
 心臓はいつも以上に一生懸命働きます。
 
 更に心臓に負担をかけるのが、クーラー。
 暑い室外からクーラーで冷えた室内に入ると広がっていた血管が急に縮むため
 血圧が一挙に上昇し、過度な負担をかけます。
 心臓が突発的に痙攣し、狭心症や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こす原因にもなります。
 
 また逆にクーラーの効いた室内から暑い外にでるとその温度差についていけず
 冷房病で不調を訴えます。
 水分代謝の悪い人や貧血・低血圧といった血行不良の人にみられるようです。
 冷房で体がだるくなるのは汗(湿)をかいた後で冷房(寒)に当たることによります。
 
 暑い日、冷たいビールをグイっと。
 摂ったアルコールを代謝するために,血中の水分は失われ、
 更に汗をかくと水分と同時にミネラルも失われ、ミネラルバランスも崩れ
 血液は更にドロドロになり心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなります。
 
 盛夏はききすぎる冷房とビールなどのアルコール摂取にご注意ください。
 
 
 
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                              | 2006年6月5日 長夏 | 
                            
                              | 6月といえばじとじととした梅雨。 
 夏の最も湿度と気温が高くなる時期で、リウマチや関節痛のある方にはつらい時期です。
 
 この梅雨時期を長夏とも言います。中医学では秋の前に来る季節なのですが、
 日本では夏の初めの梅雨時と考えます。
 
 五行説の気候が原因で起こる「六淫」と呼ばれる六種類の病気の原因で長夏は湿ですが、
 日本の梅雨は最も湿度の高い時期ですものね。
 
 先ず、
 湿邪の特徴は人の体の中を流れる津液(血液以外の水分)を濁って重いものにしてしまいます。
 また、
 湿邪は粘り気が強いので、一旦人体に入り込んでしまうとなかなかとれにくい症状を繰り返します。
 
 足がだるい、朝の目覚めが悪い、やたら眠たいといった初めは軽い症状から
 症状が進み関節などに滞ると重く痛い関節炎や関節リウマチ、腱鞘炎といった痺証と呼ばれる
 病気になったりします。
 
 関節炎や関節リウマチ、腱鞘炎といったなどの痺証と呼ばれる病気は風邪、寒邪、湿邪によって悪化するのですが、この梅雨時期に悪化する方は湿邪による湿痺と考えられます。
 
 湿邪は降下しやすい性質を持っていますので、下肢などの浮腫や、大小便の切れが悪い、
 帯下が増えるといった症状も見られます。
 
 消化器系に湿邪が入ると脾臓の陽気を損傷するため、
 冷えてガスがたまりやすく、便は泥状で渋り腹になり、
 胃につかえて食欲が減退するなどの湿邪特有の症状が顕れます。
 
 
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                              | 2006年5月5日 顔色で体調チェック No2 | 
                            
                              | 前回は顔の青白い人についてのお話。 
 明日5月6日は立夏。
 まもなく暦の上の季節は夏を迎えます。
 
 夏の3ヶ月(5.6.7月)を蕃秀(ばんしゅう)といい
 花咲き栄える季節。陽気が最高潮に達する時期で、体外に発散させなさい。
 また、夜更かしせず、早起きしなさいと説いています。
 
 現実にはなかなかそうは行きませんが、できるだけそれに近くするといいでしょう。
 
 うまく陽気
  を発散しないと、身体内に熱がこもって病気になります。 身体内で陽気の多い所といえば心
 熱の多い心にさらに熱がこもって心臓を悪くしてしまいます。
 
 つまり、心臓病をお持ちの方、夏は要注意です。
 
 五行説を利用して、顔色で体調チェックが出来ます。
 
 普段より青いとか、赤いとか、黄色とか、白いとか、黒いとか
 ある程度健康状態を判断できます。
 
 あくまでも参考程度ですが、健康管理に利用できます。
 
 顔の赤い人。
 
 心・小腸(循環器系・中枢神経系・自律神経系)の不調が疑われます。
 
 心機能が興奮すると、血が頭に上り、
 顔が赤くなるだけでなく高血圧や動脈硬化なども心配されます。
 狭心症や心筋梗塞やその予備軍には赤ら顔の人が多いようです。
 
 疲れると口内炎や舌炎の出来やすい方。
 舌が赤い方。汗っかきでほてりやすい方。
 息切れ、動悸、不眠なども
 心が疲れてるという信号ですよ。
 
 このタイプの方は さらに夏に心を傷めやすいので用心してください。
 
 
  食養生は、苦味のある食べ物。 
 陽気を発散させる緑の葉野菜と、
 夏が旬のきゅうり、トマト、なすなどを食べ適度に熱を冷ますことです。
 スイカもいいですが、冷やしすぎ(井戸15℃、冷蔵庫4℃)に注意してください。
 
 
 暑いからと、冷やしすぎても 体表面が閉じ、発散できずに熱が胸にこもります。
 
 秋になると肺がその熱によって乾燥し、乾いた咳をしだたり、
 冷やしすぎを夏中続けると必ず下痢をします。
 これこそ夏バテの原因になったりします。
 
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                              | 2006年4月14日  顔色で体調チェック  No1 | 
                            
                              | 春眠暁を覚えずと言いますが、それにはそれなりの理由があります。
 
 冬を過ごしてきて、その疲れが出てくるといことなのですが、
 五臓の中では春は肝が亢進する季節といわれています。
 寒暖の差が大きく体調が崩れやすい。
 紫外線が強くなり、風邪も強い。
 冬の間に蓄えた皮下脂肪も薄くなり(
  ) その下の血管も拡がって、血流量が増え体温の放出をするように切り替わります。
 
 このため、脳の血流量が減って眠くなるのです。
 
 また、ホルモン代謝も変化が起こり、血が騒ぎやすくなり、
 肝機能の亢進ということになります。
 
 
 人間の身体ってえらいですね。
 
 五行説で古代中国で季節、環境、宇宙の中での人の身体について述べています。
 
 その五行説を利用して、顔色で体調チェックが出来ます。
  
 普段より青いとか、赤いとか
  、黄色とか、白いとか、黒いとか ある程度健康状態を判断できます。
 
 あくまでも参考程度ですが、健康管理に利用できます。
 
 
 顔が青白い人。
 
 肝・胆(自律神経・中枢神経系・運動神経系)の不調が疑われます。
 
 皮膚の色が青く見えるのは血液の汚れが反映されて黒ずむため。
 
 
 皮膚の色を通して見ると青く見えてしまいます。
 汚れを運ぶ静脈の色も青く見えますよね。
 同じ理由です。
 
 
 肝臓の血液浄化機能が弱ると、とりきれない汚れで血液は黒ずみを増し
 流れも悪くなります。
 
 肝の弱りは目に表れ、眼精疲労や視力低下、目の周りのシミとなってでます。
 シミって肝斑と書くでしょう。
 
 春は肝疲労が出やすい時期です。
 
 今日は顔が青いなと思ったら
 12時前には床に就き、肝臓の働きを高めましょう。
 
 食養生は適度な酸味。
 
 酢の物、レモン、かんきつ類、イチゴ、梅干、棗、クコシ、紫蘇、春菊
 など
 
 適度な酸味は肝の働きを市場にして、体の疲れを取り、精神の苛立ちを抑えます。
 また、目の疲れを癒し、眠りを深くし、胃腸の働きを高めます。
 
 しかし、摂り過ぎると胃腸の働きが弱りますのでご注意を。
 
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                              | 2006年3月8日   はしかに2度かかる人がいる! | 
                            
                              | 人間の身体には『免疫』が出来ているから、はしかにかかった人は2度かからない。 
 それが今までの常識でした。
 予防注射をしたのにはしかにかかる人がいる。これは、
 免疫反応が弱いために起こるらしいのです。
 
 ところが、はしかに2度かかってしまう人がいる。
 そうした人は、免疫不全という病気の可能性あるが、
 免疫の記憶の強度の違いによるものであることが推測されると
 千葉大学のバイオメディカル研究センター長中山 俊憲先生。
 
 では、『免疫』とは、どういう仕組みなのか?
 
 病原菌やウィルスなどから人間の身体を守ってくれえる不思議な能力
 生きているあらゆる個体に備わっている力。
 
 難しくいえば、
 自己と非自己とを区別して、
 自己の生命を保護・維持するために欠かせない重要なシステム。
 
 免疫が働かなくなれば生物は分解されてしまう。つまり
 生きている=免疫が働いている といえます。
 
 免疫には植物や無脊椎動物が持っている自然免疫と
 魚や人間などの脊椎動物に備わっている獲得免疫の2種類があります。
 
 例えば一度はしかにかかると、次から次からはしかにかからないようにしてくれる免疫が獲得免疫です。
 
 免疫は生体として記憶されていますが、脳の記憶システムとは違っています。
 はしかにかかった人は,はしかに対応する免疫細胞をたくさん持つようになります。
 
 人間の身体には1兆個の免疫細胞があり、それぞれの細胞が1対1で病原菌などに対応するのです。
 ですから、はしかにかかった人は、通常、はしかにたいおうする免疫細胞を充分に持っているのですが、
 その数が少ないと、はしかの秒元気が体内で増殖した場合に対応しきれず、
 はしかにかかってしまうことになります。
 
 言い換えれば、免疫細胞が少ない=免疫記憶が希薄なために
 何度もはしかにかかる人がいると考えられます。
 
 2005年11月4日の新聞に、『はしか制圧目前』という記事が出ましたが
 ワクチンの普及で約5年の間に60分の1に激減したそうです。
 
 ただ、これからは情報がインプットされてないので
 一時的にはしかに対する免疫が弱くなることが想像できます。
 
 
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                              | 2006年2月8日  水の摂り方 | 
                            
                              | ここ何日間か漢方相談を受けていて思うんですけど、必要以上に水分を摂られている方、すごく多いんです。
 
 尿路障害を専門にしてるHPだからなおさら感じるんでしょうか?
 店頭にはいろんな疾病を持った方がおいでになります。
 
 先程も、「血をさらさらにするために、寝る前にコップ1杯と合わせて
 1日2L飲むといいって言われたんです。」
 って、おっしゃる方がいてまたかと思ってしまいました。
 
 こういった水信者の方、本当に多いです。
 水は私たちが生きていくためには必要ですが、とりすぎは危険です!!
 
 草花にきれいな花を咲かせたり、観葉植物にきれいな緑の葉っぱをつけるには、
 水もうまく調節してやる必要があるでしょ。
 やみくもに水をやっていたのでは、根腐れを起こしてしまいます。
 
 それと同じで、人間も水分の取りすぎではいけません。
 水を飲めば、そのままオシッコになると思っている方も多いかと思うのですが、
 実際には、水は、腸管、腎臓、心臓、ホルモン等が一生懸命働いてオシッコにしてくれるんです!
 
 不必要に水分を取れば、不必要に身体は疲れる。
 こんな当たり前のことを私たちは忘れてしまっているんですねぇ。
 
 結構、膀胱炎だから水をたくさん摂らなければ。。。という方
 水の摂り過ぎが回復遅らせている!!なんて方も、
 水の飲みすぎで高血圧になった方、むくみが取れない方がいらっしゃいました。
 
 そんな方に水分を取り過ぎないようにという養生をお教えすると、
 それだけで、諸症状が軽減される方多いんですよ。
 
 寝る前のいっぱいの水、冷えの原因にもなりますよ。
 空っぽお腹に、水たんぽ(湯たんぽじゃないってことです)入れて寝るってことです。
 
 水分は、咽喉が乾いたら控えめに飲むこと。
 
 
 過ぎたるは及ばざるが如し
 これが水に対する私の考え方です。
 
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                              | 2006年1月5日  うがいについて | 
                            
                              | 昨日、患者さんのメールで 正月中、ご主人がインフルエンザで寝込んでいらしたと。。。
 
 そうか空気の乾燥した都会ではもう流行っているのか
 雪雪雪の北陸はまだ大流行の兆しは見えていない
 
 風邪の予防としても有効なうがい
 
 うがいといえばイソ○○ガーグル
 
 しかしこのほど意外な結果が
 
 水でうがいすると風邪をひく割合が約四割下がったが、
 ヨード液には明らかな予防効果は認められませんでした。
 
 日本独自の習慣とされる「うがい」の効果を検証したのは
 世界で初めてとのことです。
 
 研究は平成14年12月〜15年3月、
 北海道から九州まで全国約380人のボランティアを対象に実施しました。
 
 無作為で
 「何もしない」
 「ヨード液でうがい」
 「水でうがい」の
 3グループに分け、1回以上風邪をひいた人数を調べました。
 
 その結果を1ヶ月間に100人の内何人が風邪になったかに換算すると、
 何もしなかった人で26人、ヨード液うがいで24人、
 水うがいでは17人が風邪をひきました。
 
 水でうがいをした人が最も少なく、何もしなかった人に
 比べ約4割の風邪の発症抑制効果がありました。
 
 水うがいの効果について研究グループでは、
 ウイルスを洗い流す効果のほか、
 水道水に微量に含まれる塩素の殺菌作用も
 あるのではないかとみています。
 
 一連の研究では、風邪を発症した後、
 解熱鎮痛薬を服用すると風邪の治りが遅くなる可能性があるとの結果もでました。
 【京都大保健管理センター川村孝教授】
 
 インフルエンザ、風邪を引かないように
 ともかく、流水でうがいと手洗い
 そして一番は休養。
 
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                              | 2005年12月1日 自分でできる健康チェックNo5   〜 舌形〜 | 
                            
                              | 舌の形って気にされた事ありますか?
 舌は大体は歯の有る上顎
  と下顎  の中に すんなり収まるようになっているのです。
 
 ところが胖大と言って正常舌よりはれぼったい感じで、口の幅いっぱいになるようなタイプです。
 
 舌の周りに歯の跡がくっきりついてぎざぎざになっている歯痕舌があります。
 どちらも、体内の水分代謝が低下している場合が多いようですが、
 歯痕は胖大がある程度の期間続いていると言うことですから、
 水分の入り口である胃腸の疲れ、さらに水分を排泄する腎機能の疲れ
 ということも考えられます。
 
 逆に舌がやせて小さく、薄い痩舌があります。
 陰液・陽気も不足気味ということですね。
 
 舌全体に溝が見られる裂紋舌。
 ある程度の年齢ならば体の水分が減少し、
 口の中も乾燥し加齢とともに亀裂が生じたと考えられます。
 若い人の裂紋は虚弱体質、心身の過労が考えられます。
 
 点々と紅い点が見られる方はアレルギー疾患有る方、
 舌の先の赤い方はストレスの多い方、
 舌に地図を描いたような黒い点や斑が見られる方はオ血、
 舌の裏の血管は静脈です。
 正常な舌の裏の血管はぼんやりと見えるものなんです。
 他に鏡のような舌などなど・・・
                              
                              それに舌色の状態、舌の厚さ、状態を考慮して判断するのですから、
 素人判断は禁物です。
 
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                              | 2005年11月30日 自分でできる健康チェックNo4  〜 舌色〜 | 
                            
                              | 前回は正常な舌を映像でお見せしました。正常舌との比較は先ず、色です。
 舌の色には、舌そのものの色と、苔の色に分けられます。
 舌色というのは、舌そのものの色です。
 舌に生えている苔の色ではありません。
 
 舌の色は血液の色の影響を受けていると考えられますので、
 健康な方の舌は正常な舌で、 淡白舌になります。
 
 舌色と寒熱との関係は次のようになります。
 
 紫→青→淡い白舌→淡い紅舌→紅舌→ 紅コウ舌(深紅舌)
 寒←・・・・・・・・・平・・・・・・・・・・・・→ 熱
 
 
 どうですか?
 あなたの舌自体の色?
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                              | 2005年10月20日 自分でできる健康チェックNo3  〜正常舌〜 | 
                            
                              | 前回は、舌と臓腑との関係についてお話ししました。身体のいたるところに、人は信号を出している。
 そして、舌は慢性的な病態や状態を判断するのに
 いいですよ。ということでした。
 では、ご自分の舌鏡でみて見ました?
 わからないですよね。
 
 
 
  
 
 
 
 ←正常舌
 
 
 
 
 
 
 
 では今日は正常舌
 淡紅・薄白苔といわれています。
 こんな状態ということは、柔軟・敏捷・円滑・自在に動かせるといことになります。
 色は淡紅で、透明感があり、厚み・大きさ(=胖大という言葉がよく出てきます)
 お口に合った舌の大きさ。
 
 苔は白い顆粒が均等で、表面の苔も厚すぎず、薄すぎず
 湿り気も、粘りすぎず、乾きすぎず
 という状態です。
 しかし、こんな舌の方はほとんどいません。
 
 写真の舌も、子供さんです。
 
 飲食で舌の状態は変わります。
 コーヒーやチョコを食べた後は黒くなりますし、
 カルピスとか飲んだ後は、白くなります。
 冷たい物,熱い物でも刺激になります。
 
 季節や時間、年齢的なものも影響します。
 
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                              | 2005年9月30日  自分でできる健康チェック NO2 〜舌診・臓腑分画法〜 | 
                            
                              | 前回の自分でできる健康チェックNO1 
でも書きましたように、 目も舌も顔も身体全体の状態を知らせる信号を出しています。
 
 少し、舌診について詳しくお話していこうと思います。
 この舌診についてはおしっこママがお答えしますのブログで書き込んだものです。
 舌診についてはブログではNO4まで進んでいます。
 もっと詳しく、もっと早く知りたいと思われる方はブログをお読みください。
 (ブログでは食養生も詳しくお話しています。)
 まず、舌の全体と臓腑の関係についてお話します。
 
 舌は、経絡や経筋を通じて直接的・間接的に五臓六腑と連係しているので、
 臓腑の精気が舌に上栄しています。
 ですから、臓腑の病変が舌象に反映されていると言われています。
 
 殊に、舌は心と脾胃との関係が密接なので、舌には心と脾胃を通じて全身の気血・
 臓腑の状態が舌に反映されているといえます。
 
  下焦
 
 
 中焦
 
 上焦
 ↑
 三焦分画法
 
 五臓分画法といいます。
 舌と五臓の関係を簡単に書いた図です。
 
 私が腎盂炎になったときも 腎を現す部位が剥落(はがれ落ちたようになる)していました。
 また、舌の先が赤いのは、心の部分に熱があります。
 イライラしやすかったり、口内炎が出来たり、夜眠れなかったりします。
 舌の両脇に苔が多いのは、肝の部分にも問題が有るかも知れません
 舌の中央部に苔が多いのは、脾に問題があると言えます。
 
 ほかに胃経分画法(胃病の診断)・三焦分画法の三つの分け方があります。
 舌と臓腑を結びつけた診方ですから、
 舌診だけで判断せずに、必ず他の情報と総合して判断することが大切です。
 
 
 
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                              | 2005年8月31日  自分でできる健康チェックNo1 | 
                            
                              | 漢方には 四診といって望診(ボウシン)、聞診(ブンシン)、問診(モンシン)、切診(セツシン)の 4つの診察方があります。その中の望診の一つに舌診があります。
 
 舌診は身体全体の何処に病因があるかを判断する目安として
 たいへん判断しやすい診断法の一つです。
 ただ、どちらかといえば裏の状態を表すものですので、
 慢性病の判断基準というべきでしょうか。
 舌に歯型がある歯痕は胃の中の水滞、
 眼瞼を裏返すと白い人は貧血気味というのはご存知ですか?
 眼瞼も舌も体表に出ている同じ粘膜といことで舌の白い方も貧血気味の方が多いようです。
 
 全く気付いてない患者さんには脅かしになってしまうと悪いのですが、
 多くの患者さんに顔とか目の周りとか、耳、舌を診て「こんな症状ないですか?」というと、
 当たっているので驚かれます。
 ほかに舌の苔の厚みや色で熱。裂紋、舌の裏側の血管で静脈の様子を知ることができます。
 
 顔の色の赤みや黒くなっている所で、病気の予知などもある程度可能です(蒙色といいます)
 どちらかというと舌診や蒙色は漢方を勉強している方が四診の1つとして使うものです。
 
 目の周りのクマとか瞼の黄色い脂肪溜などは美容上も気にしている方が多いと思います。
 こんなことでも健康チェックができます。
 目の周りのクマは一つには血行障害です。というのは目の下の皮膚は薄く、血液の色が反映されます。肉食、喫煙、夜更かし等の生活習慣、ストレス、過労、貧血、冷えなどが原因と考えられますので、
 自分自身の生活を見直すほうが コンシラーで隠すより早いようです。
 もう一つは「腎の衰え」言葉を変えれば、ホルモンバランスの乱れです。
 よく生理の前後にクマの酷くなる方が多いですよね。
 「腎の衰え」では顔全体が腎の色=黒くなる傾向があります。
 
 瞼の黄色い脂肪溜は高脂血症の方に多いようですし、
 瞼の裏側が白い方は貧血気味、赤っぽい人は目の炎症やストレスが考えられます。
 白目の黄色い人は黄疸、赤い人は目の疲労による血行障害や肝のトラブルが考えられます。
 
 また目もらいなども身体全体の抵抗力の低下で、炎症を起こしやすくなっているという
 一つの信号です。そういう時はあまり肉体的にも精神的にも無理をしないことです。
 
 目も舌も顔も身体全体の状態を知らせる信号を出しているんです。
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                              | 2005年7月29日  重曹と酢 | 
                            
                              | 毎月決まって局方炭酸水素ナトリウム(=重曹=ベーキングパウダー)500gを買っていかれる お客様がいらっしゃいます。何に使われるのか伺ったところ掃除に使うのだとのこと。
 良いと聞いたこと、思ったことはすぐやってみるという私は重曹生活のススメという本を購入。
 一度、塩素系の漂白剤でカビを根こそぎとったら、後は毎日、重曹とビネガーで
 真っ白がキープできます。皆さんも、是非やってみてください。本当にきれいになります!
 入浴剤にも使われ,パンをふっくらさせたり、蕨やぜんまいをゆがいたりする食品添加物で、
 弱アルカリで、胃薬の中にも入っていたりします。洗剤より環境や身体に優しい物で
 台所もトイレも洗面所も重曹だけでそうじできれば、○○用洗剤という手まで溶かしそうな洗剤や、
 場所ごとの洗剤はいらなくなります。
 ともかく、一度重曹と酢(私は匂いのないクエン酸を使います)をいづれも霧吹きに溶かして入れて
 毎朝の掃除に使います。その他本には、いろんな使い方が書いてありますが、グリセリンで重曹を
 溶いてペースト状にした物はかなりの種類のしみ抜きに使えます。
 グリルの水受け皿に重曹を敷き詰めておくと本当に便利です。後片付けは網を洗うだけで受け皿に
 落ちた魚の脂は重曹が分解して、真っ白な重曹が真っ黒になるまで使い続けられ、
 受け皿の真っ黒の重曹は排水溝に入れておけば排水溝をきれいにしながら解けていきます。
 手入らずで、きれいになります。その他いろいろ便利な使い方が書いてあります。
 大きな汚れにならないように 小さな汚れのうちに 普段からき小まめに掃除をしておくと
 年末の大掃除も楽ですよ!ちょっと気が早いですか(^^♪
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                              | 2005年6月29日 体験人間ドック | 
                            
                              | 看護師をする次女の強いすすめはあったものの、あまりの値段(1泊2日で約7万)と日時を割かれる 面倒臭さで曖昧な返事をしていた人間ドックでしたが、西洋医学の勉強もしておかないとという
 「勉教」の二文字で新らしくなった公立病院へ人間ドックを27,28日と予約し体験学習をしてきました。
 1日目は血液検査、身長、体重、視力、眼圧、聴力、咽喉、肺機能、内臓のエコー、心電図、
 S字結腸カメラ、血糖値、尿検査、・・・・
 
 27日は5時半に検査が終わり、夕食を済ませ新しいビジネスホテルのような快適な部屋に宿泊、
 山のように持ってきた本やら、仕事やらを枕元にお風呂に入って8時にはねむってしまいました。
 結構慣れない事で疲れたようです。
 
 翌28日、目覚めたのが7時半。8時半から朝食抜きで胃カメラ(朝食抜きは当然です)、婦人科検診、
 乳がん検診、そして栄養指導(記入していった食習慣等の分析結果から)で終了。
 一部当日検査結果が出ないものを除き何の異常もなく健康体だというお墨付きを頂いて帰ってきました。
 なんといっても自慢と驚きは身長と視力でした。
 身長は高校以来測ったことがなかったのですが、162.4cmと0.4cm伸びているのです!!!
 骨粗しょう症の始まる年齢に達していると思っていたもので、当然縮んでいると思っていました。
 それが伸びている。誤差の範囲?とんでもない縮んでいないということが、すばらしい。
 
 もう一つ驚かされたのが、視力これも3年ほど前に老眼の必要を感じ、
 昨年遠近両用のメガネを作りました。免許の更新時には測定していますが、
 当然のように高校生の時からかけはじめた近眼のメガネをはずすことはなく、視力も0.3でした。
 そういえば遠近両用作るときに眼科で視力測定したんです。
 そのときも視力は0.3でした。ところが右1.0。左1.2という驚くべき回復ぶりでした。
 「老眼が進むことによって、近視が緩和されることはありますが・・・」とのことでした。
 
 健康的な食生活と、運動と、ストレスを発散できる趣味と環境(?)のおかげでしょうか?
 “良かったね。これからは毎年受けなさい。”という娘のメールに返事は返しませんでした。
 やはり予防に勝る健康はないという私の信念に近い健康法は間違っていなかったと、
 強い自信を得ました。
 その意味では大変有意義な勉強にはなりました。
 
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                              | 2005年5月31日 30年ぶりの卒論 | 
                            
                              | 昨晩、勉強会から自宅に戻ると薄いあまり大きくない荷物が一つ届いていました。 先日、私が大学の3,4年次にお世話になった教授の退官の会があったのですが、
 都合で欠席しました。その時の会の代表の方からの荷物でした。
 明けてびっくり、30年近く前私が書いた卒論がお手紙と一緒に送られてきたのです!
 
 退官式の盛況だった様子と、先生ご夫妻が大変元気でお過ごしのご様子と一緒に、
 卒論が各自に返すに至った理由も記された手紙が同封されていました。
 なんと昔の小学校の出席簿のような黒い表紙を綴じ紐でしっかり縛り、
 全て手書きの当時の私の字と、結構がんばっただろう内容ながらも、
 今読み返せば微笑みたくなるような(?)卒論です。
 鮒の臭気成分=魚のにおいはどれも共通しているのか?という発想から
 まず素材的に入手しやすい鮒で、それから海の魚と分析しその成分の有効活用という
 長い展望にたってのものだったのでしょうが、私一人で終止符を打ちました。
 はっきり覚えていませんが、普通のガスクロマトグラフィーで、分析してもあまり精密でなく、
 当時月一回位い大切そうに臭気成分を密閉したガラス瓶に入れ横浜国立大学迄行っていました。
 富山からですから、都会に月一行けるというのでうきうきしたものです。
 本当に、走馬灯のように当時のことが頭の中を駆け巡り 懐かしく ゆったりとした
 しかも自然に笑みの出るようなひと時でした。
 退官された教授夫妻には、学生時代自宅に呼んでいただき、
 奥様のおいしい手料理とかわいいお子様が3人(?あまり定かではない)おいでになり、
 都会的な家族に憧れた記憶があります。
 どうぞ、健康で豊かなお二人の生活をと、自分達夫婦を重ねて思いました。
 あれ?30年経つと年齢差が縮まったのかな?????
 
 そうそう、退官式に行くつもりで行けなかったものだから、
 高村なら来るだろうと思ってくれていた大学の同室の子(?)が、
 15日に突然訪ねてきてくれたのも嬉しい出来事でした。
 簡単に30年前に戻れる二人は「若い」と言い合っていたのですが・・・・
 
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                              | 2005年4月13日 子供の低体温も増えている? | 
                            
                              | 成長し続けている子供は大人より新陳代謝が高く、体温は大人が36度台前半に対し 子供は36度台後半といわれていましたが、ここ数年子供の体温低下も言われるようになってきました。
 
 実際に都市部の小学校で小規模の調査(n=102人)を行った興味ある結果を教えていただきました。
 それは驚くような低体温という結果でした。平均体温36.2℃と以前の大人の体温で、
 以前の子供の体温と言われた36,5℃以上はわずかに17,3%でした。
 同じ対象者で行った調査でアレルギーがあるという比率も40%を越え、アトピー性皮膚炎が15%
 重症な気管支喘息が1割にせまっているという結果でした。
 対象が小規模で、しかも地域も限定され排気ガスの多い市街地だったこともありますが、
 その傾向はあるのかもしれません。
 
 子供たちの喜ぶファーストフード マ○○○○ドを一日3食食べ続けると、3週間で
 肝臓の数値であるGOT ,GPT は正常値の10倍にまでなるそうです。
 また、学校にある炭酸飲料の自販機を撤去したら、生徒によるトラブルが減少したそうです。
 どちらも血液を酸性に傾ける酸性食品です。
 
 低体温と血液の酸化は、体温とPH依存性の酵素活性を低下させ新陳代謝の退化につながり、
 子供の成長にも大きな影響を与えます。
 いかに食が大切で、しかも食で身体が変わるかが伺えますよね。
 
 最近の小学生は、朝から集中力が不足気味で、授業中も落ち着きがない傾向があります。
 これはやはり脳の問題といえます。
 低体温により脳血流が低下し、
 更に朝食抜きや酸味食品の不足で脳での糖代謝が不足し
 低体温と血液酸化による酵素活性の低下で新陳代謝も落ちる
 ということと関係しています。
 
 朝食には血をきれいにする緑と、糖質代謝を促進する酸味食品を摂る。
 酸味食品はお酢の酢酸でなく、梅、柑橘系のクエン酸が良いですよ。
 私の母がよく言っていました、「朝の果物は金」と。
 
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                              | 2005年3月27日 体温から体調を知る | 
                            
                              | 三寒四温のこの時期、どうしても体調を崩しがち。 殊に今年は四寒三温(?)といってもいいくらい寒い日が続きますよね。
 人は恒温動物ですから、あまり気温に左右されることなく体温を維持していますが、
 やはり人間の体内で行われる様々な生命活動に最適な温度といううものがあります。
 それを「平熱」といいますが、一般的には36.5℃前後とされています。(直腸温で37℃)
 
 感染等により引き起こされる発熱は41℃を超えることは稀で、42℃を超えると十数時間で死に至ります。
 逆に30℃以下に低下すると体温調節機能が失われ死に至ります。
 体温が下がると眠くなり、反対に体温が上がると頭もさえ活動的になります。
 一日の内での体温変化は夜中の2〜3時が最低になり、明け方から上昇夕方が
 一日の内で最も体温が上がります。1℃ほどの体温変化が見られます。
 地球は温暖化が問題になっていますが、それに反して人間は「低体温化」の傾向があります。
 36℃に満たない人が増えています。
 人は36.5℃程度の平均体温で血流も臓器の機能も充分働けるようにできています。
 体温がそれより低いということは内臓も活発に働かず、どことなく体調が悪いということになります。
 体温の低下が新陳代謝の低下(血管の収縮)、免疫物質の運搬能低下、白血球の活動力低下となり
 冷えている部分に病気が発症しやすいということになります。
 体温が1℃下がると免疫力は30%、基礎代謝は12%低下し、体内酵素の働きも50%低下します。
 免疫力が落ちれば風邪や病気にかかりやすく、基礎代謝が落ちれば脂肪が燃えにくく肥りやすい、
 その上体内酵素の働きの低下で、栄養の吸収も悪く、エネルギー生産力も低下し疲れやすい。
 だから動きたくない、動かないから熱を発しないという悪循環になって行きます。
 
 ではどうして低体温の人が増えているのでしょう?
 @体熱の4割以上を創りだす筋肉を使わなくなった。
 A自然に反する食生活(人の生理歩調=食物の周期歩調)
 Bバランスの悪い食事(熱をつくるための材料不足)
 C過食(血液が胃腸に集中するために他の部分に血流不足に)
 D冷水分の過剰摂取
 E夏季の冷房
 Fストレス(交感神経が優位になり血管が収縮する)
 Gシャワーだけの生活で湯船につかることがない
 等等です。
 殊に身体の熱は安静時に筋肉で22%、肝臓で20%脳で18%心臓で11%腎臓7%
 皮膚5%その他17%です。身体を動かすと筋肉の熱生産量は80%に上昇します。
 
 体温アップのポイントはバランスのとれた食事といえます。
 ビタミン・ミネラル・良質のたんぱく質を補い、身体を温める食事、そして
 適度な運動と、いえます。
 
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                              | 2005年2月20日   オ血と巻き爪 | 
                            
                              | 今回は私の三女がついに手術にまでおよんだ巻き爪についてお話します。 
 ちょうど看護実習中で、巻き爪が痛いといっていたのですが、外科的な治療をしたほうが
 早いとわかっていながら時間的な余裕もなく消毒と抗生物質の塗布と、化膿を抑えるための
 漢方薬の内服を1週間ほど続けていました。実習中ということでズック履きでした。
 その巻き爪の上に患者さんが足を置くというアクシデントで一挙に悪化してしまいました。
 本人は腫れ上がった足と下半身の蕁麻疹(?)と微熱の状態で帰宅しました。
 本人が下半身の蕁麻疹と思ったのは疎頚部のリンパ節の腫れで、炎症を食い止めるための
 疎頚部での戦いだったのです。翌朝、病院へ向かいましたが、2週間の入院という事態となりました。
 炎症を抑えるのに1週間を要し、その後、爪を取るという作業になったのです。
 今ちょうど1年ほど経ちますが、今はしっかりした爪が生え巻き爪になりそうな様子もありません。
 彼女は実証タイプで、にきび、生理痛、便秘という桃核承気湯証です。その後ずっとその処方を
 飲み続け巻き爪、にきび、生理痛、便秘という症状も改善しました。
 
 その間、何人かの巻き爪の方のご相談を受けましたが、やはり巻き爪に関しては外科的な
 処置のほうが早いように思われます。靴、深爪などの誘因もありますが、
 どの方にも共通してオ血の証があるように思われます。
 同じように、外反母趾の方もオ血の証があるように思われます。
 やはり根本治療と再発防止は漢方薬ですが・・・
 
 たまたま頂いた製薬会社の資料に「脳卒中と巻き爪」という項目があり、お客様にお話していましたら
 ご主人が、脳卒中で右半身が不自由そして右親指の巻き爪で大変苦労しておいでとのことでした。
 オ血と爪の話はすごく納得されていました。
 巻き爪などの小さな信号もしっかり捕らえてケアしておくべきですね。
 
 そんな巻き爪で苦しんだ三女も、この三月で看護学校を卒業します。
 母としてホットするやら、寂しいやらですが、まずは「おめでとう」ですよね(*^_^*)
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                              | 2005年1月7日   登山仲間の訪問 | 
                            
                              | ちょっと遠方からお越しになった糖尿の患者さんが2人終わって雑談をしていたところに、 店の戸が開き、ニコニコとした浅黒い顔がのぞいた・・?
 この笑顔見たことある!そうです。
 
 昨年年の9月に白山登山したときにご来光が見たくて山小屋に泊まりました。
 そのとき同じ山小屋に泊まった彼でした。
 「袖刷りあうも多少の縁。」越前町で薬屋をしているという記憶だけで
 、隣県の石川から訪ねてくだっさたとのこです。
 
 福井の芦原温泉に来たとのことでしたが、
 はるかに自宅に帰ったほうが時間がかからない程遠方の当店です。
 ホント嬉しくて懐かしかったです。山登りの仲間っていいものです。
 ちょっとしか話す間がなかったのですが・・・「また、一緒に白山登山しましょう」とお帰りになりました。
 帰宅した主人(私たち夫婦の趣味です)もとても喜んでいました。
 
 今度は美川町を訪ねてみます!
 一日ニコニコできました。
 ご縁ってホントいいものですね。
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